ALC壁にクラック(ひび割れ)が入るの?原因と対策を解説!
ALC壁ってそもそもどんな壁なの?
ALC壁とは、「軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight Concrete)」の略で、軽くて断熱性や耐火性に優れた建材なんです!外壁材としてもよく使われていて、頑丈なのに軽量なので、建物への負担が少ないのも特徴ですね。
ただし、ALCはコンクリートの一種なので、ひび割れ(クラック)が発生することがあるんです!特に、ALCパネルのつなぎ目や表面にひびが入ることがあり、放置すると雨水が侵入して建物の劣化につながることもあるので注意が必要です。
ALC壁にひび割れが入る原因って何?
ALC壁にクラックが入る原因はいくつかありますが、主に 「乾燥収縮」「地震や揺れ」「施工不良」「経年劣化」 の4つが考えられます!
1. 乾燥収縮によるひび割れ
ALCは内部に小さな気泡がたくさん含まれていて、水分を含みやすい性質があります。施工後に水分が蒸発して乾燥すると、収縮が起こって細かいひび割れが発生することがあるんです!特に、新築後や塗り替え直後にできるクラックは、この乾燥収縮が原因になっていることが多いですね。
2. 地震や建物の揺れによるクラック
ALCは軽量で強度がある建材ですが、揺れにはあまり強くありません!地震や強風、交通の振動などで建物が揺れると、ALCパネル同士の継ぎ目や表面にひびが入ることがあるんです。
特にALCは「面」で支える構造になっているため、衝撃が加わると一部に負担が集中しやすく、大きなクラックが発生することもあります!
3. 施工不良によるひび割れ
ALCパネルのつなぎ目には「シーリング材」が施工されていて、これがクッションの役割を果たしています。ただし、施工時にシーリングがしっかり打たれていなかったり、下地処理が不十分だったりすると、ひび割れの原因になることがあります!
また、ALC壁の上に塗装をする場合、弾性塗料(柔軟性のある塗料)を使わないと、ALCの動きに追従できず、塗膜が割れてしまうこともあります。
4. 経年劣化によるひび割れ
どんな建材でも、長年使っていると劣化してしまいますよね。ALCも同じで、紫外線や雨風にさらされることで、表面の塗装が劣化し、ひび割れが発生しやすくなるんです!
特に、シーリング材は10~15年ほどで硬くなり、ひび割れや剥がれが起こることが多いので、定期的なメンテナンスが必要ですね。
ALC壁のひび割れにはどんな種類があるの?
ALC壁に発生するひび割れには、大きく分けて 「ヘアークラック」「構造クラック」「シーリングの劣化クラック」 の3種類があります!
1.ヘアークラック
幅0.3mm以下の細かいひび割れ。塗装の表面だけに発生することが多く、すぐに問題になることは少ないが、放置すると雨水が染み込む原因になる。
2.構造クラック
幅0.3mm以上の大きなひび割れ。ALCパネル自体にひびが入っている場合があり、雨漏りや耐久性の低下につながるため、早めの補修が必要!
3.シーリングの劣化クラック
ALCパネルのつなぎ目に打たれているシーリングが劣化して割れている状態。放置すると雨水が侵入し、ALC内部の鉄筋がサビてしまうことも!
もしALC壁にクラックが入ったらどうすればいい?
ひび割れを見つけたら、早めに補修することが大切です!
【ヘアークラックの場合】
弾性塗料を塗る
細かいひびなら、弾性塗料(ひび割れに追従できる塗料)を塗ることで対処可能!防水性もアップするのでおすすめ!
シーラー(下塗り材)を塗ってから再塗装
ひびが広がらないように、密着性の高いシーラーを塗ってから上塗りをすることで、ALCを保護できる。
【構造クラックの場合】
エポキシ樹脂を注入する
深いひび割れにはエポキシ樹脂を流し込んで補修することで、強度を回復できる!
パテやモルタルで補修してから塗装
ひびの大きさによっては、専用のパテやモルタルで補修した後に塗装をすることで、再発を防げる。
【シーリングの劣化クラックの場合】
古いシーリング材を撤去して打ち直し
劣化したシーリングは補修ではなく、新しく打ち直すのが基本!シーリングを打ち直した後に塗装をすると、耐久性が向上する。
そもそも、ALC壁のクラックを防ぐ方法はあるの?
完全に防ぐのは難しいですが、定期的なメンテナンスをすることでクラックの発生を抑えることは可能!
✅ 弾性塗料を使用する → ひび割れに強い弾性塗料を塗ると、クラックが発生しにくくなる!
✅ シーリングを定期的に打ち替える → 10~15年ごとにシーリングの打ち替えをすると、ALCパネルの継ぎ目からのひび割れを防げる!
✅ 定期的に点検する → 小さなひび割れのうちに補修すれば、雨漏りや劣化を防げる!
まとめ:ALC壁のひび割れは早めの対策が重要!
ALC壁にクラックが入る原因は、「乾燥収縮」「地震や揺れ」「施工不良」「経年劣化」などさまざま!特にシーリング部分は劣化しやすいので、定期的な点検と補修が大切です!
ひび割れを見つけたら、早めに補修して建物の耐久性を守りましょう!