外壁塗装のバイカラーって?──ツートンで“わが家の表情”を一気にアップさせるアイデア!
バイカラーはどんな塗り分け?
外壁を 2 色で塗り分けるデザイン手法をバイカラー(ツートン)と呼ぶ。上と下を水平に切り替えたり、玄関まわりだけ縦ラインで差し色にしたり──組み合わせは自由自在! 単色仕上げに比べて立体感が増し、まるで新築のような「おっ!」という存在感が生まれるんだ。
外壁塗装は 10~15 年サイクルで訪れる大イベントだけど、色を決める時間は意外と短い。だからこそバイカラーという選択肢を知っておくと、より自分らしい外観を手に入れやすくなる!
バイカラーが人気を集めるメリット
立体感と個性がぐっとアップ
色を切り替えると陰影が強調され、サイディングの凹凸や窓まわりのラインが際立つ。ご近所の家と似た外観でも、ツートンにするだけで「同じ建て売り?」と気付かれにくくなる。
汚れの目立ちにくさをデザインで解決
1 階は泥はねや雨だれが付きやすいから濃色、2 階は太陽光を受けやすいので淡色にすると汚れと色あせのバランスが取れる。定番だが効果は大きい!
色選びの失敗リスクを減らせる
「派手色を全面に塗る勇気はない…」という人でも、面積を 2~3 割に抑えれば差し色として取り入れやすい。ちょっと遊び心を出しつつ、全体は落ち着いて見えるのがバイカラーの魅力だ。
配色セオリーを押さえよう
トーンをそろえる
上だけパステル、下だけビビッドだとチグハグに見えやすい。彩度や明度をそろえると統一感が出る。
面積比は 7:3 が基本
メイン 70%、アクセント 30% を意識するとバランス良好。玄関ポーチや出隅のラインをアクセント側にすると自然にまとまる。
サッシや屋根色とケンカしないか確認
アルミサッシがシルバーなら寒色系がなじみやすい、瓦屋根が黒なら外壁を少し濃いめにしても重くなりすぎない。既存の付帯色を「第3の色」と考え、配色チャートで並べてみよう!
人気組み合わせの実例
メイン色×アクセント色 印象と効果
アイボリー×ダークブラウン
温かみ+落ち着き。レンガ調や木目調の玄関ドアとの相性が◎
ライトグレー×ネイビー
都会的でシャープ。黒サッシとのコントラストが映える
ベージュ×テラコッタ
南欧テイスト。植栽の緑が引き立ち、リゾート感アップ
ホワイト×ブラック
モダン&ミニマル。帯板や軒天の陰影がクッキリ
どの組み合わせでも「艶」はそろえるのが鉄則。同じ 3 分艶なら 3 分艶で合わせよう。艶差があると、晴天時に色ムラのように見えることがあるんだ。
塗り分けパターンで変わる見え方
水平ライン
1 階と 2 階を分けるスタンダード。重心が安定し、ファミリー向け戸建てにマッチ。帯板や幕板が入っていれば境目が取りやすい。
垂直ライン
玄関ポーチや出隅だけアクセント色に。縦のラインが強調され、スリムな外観に見える効果が高い。狭小地でも高さが際立つんだ。
コーナー・ポイント使い
出隅、バルコニー壁、玄関まわりだけ色を替えるお手軽アレンジ。塗装面積が少なく予算も抑えやすいのに、メリハリはしっかり出る。
失敗しないためのチェックリスト
・A4 以上の大判サンプルを屋外で確認
小片サンプルは室内用。太陽光の下で必ずチェック!
・現場の凹凸や目地ラインを意識
境目がまっすぐ通るか、塗り分けやすいラインがあるかを職人と相談。
・ご近所の景観ルールを確認
景観条例や管理規約で派手色が制限されていないかチェック。
・艶・塗料グレードをそろえる
シリコン+無機など異なるグレードを混ぜると経年の色差が開きやすい。
バイカラーが向いている家・向かない家
☆向いている
サイディングで凹凸や帯板がある、屋根がブラック系、玄関ポーチが張り出している――こんな家は塗り分けラインが取りやすくバイカラー向き。
★向きにくい
モルタル一枚壁で段差がなく、帯板もないフラット外壁。境目を見失いやすく、養生手間も増えるので横一線の水平ツートンが無難かも。
予算感と工期イメージ
単色仕上げに比べ、バイカラーは境目の養生と塗り替え回数が増えるぶん、総額で 5〜10%アップするケースが多い。ただし面積の 3 割をアクセント色にする程度なら、塗料コストの差額はわずかなので、ほとんどは手間賃の増加分。工期も 1〜2 日伸びる程度だ。
「どうせ足場を組むなら」と考えれば、10 年に一度のチャンスで数万円上乗せする価値は十分ある。
まとめ
バイカラー塗装は、たった 2 色で外観の印象を劇的に変える頼もしいテクニック!
配色バランス、塗り分け位置、艶感――この 3 点を押さえれば「派手すぎた」「ぼんやりした」と後悔するリスクがぐっと減る。色見本を屋外で確認しつつ、ツートンのセオリーをちょっと意識すれば、わが家が見違えること間違いなし。次の外壁リフォームでは、ぜひバイカラーに挑戦して、新たな表情を手に入れてほしい!