サイディング壁にひび割れができる原因とは?発生を防ぐポイントも解説!
サイディング壁ってどんな外壁なの?
サイディングは、工場で成形されたパネルを外壁に張り付けて仕上げる外壁材のこと。現在の住宅の外壁の主流になっていて、デザインが豊富で施工もしやすいのが特徴なんだ。
サイディングには「窯業(ようぎょう)系」「金属系」「木質系」「樹脂系」などの種類があるけれど、一般的なのは「窯業系サイディング」。これはセメントを主成分としているため、耐久性はあるものの、長年使っているとひび割れ(クラック)が発生することがあるんだよね。
なぜサイディング壁にひび割れができるの?
サイディング壁にひび割れができる主な原因は 「乾燥」「地震や風」「シーリングの劣化」「経年劣化」 の4つ。これらが組み合わさることで、時間が経つにつれてクラックが発生しやすくなるんだ。
1. 乾燥による収縮
サイディングはセメントが含まれているため、水分を含んだ状態で施工すると、その後の乾燥によって縮んでしまうことがある。このとき、表面に細かいひび割れ(ヘアークラック)が発生することがあるんだ。特に、塗装が劣化していると水を吸いやすくなり、膨張と収縮を繰り返すことでひび割れが広がってしまうこともあるよ。
2. 地震や強風などの揺れ
サイディングはパネル状の建材を並べて施工するから、建物が揺れると継ぎ目やビス・釘で固定されている部分に負担がかかり、ひび割れが生じることがあるんだ。特に、地震が起こると、目地部分(パネルのつなぎ目)がズレたり、塗装にヒビが入ったりすることもあるんだよね。
3. シーリングの劣化
サイディングの継ぎ目には「シーリング材(コーキング)」が施工されていて、これがクッションの役割を果たしているんだけど、時間が経つとシーリング材が硬くなり、ひび割れたり剥がれたりしてしまうんだ。この状態のままだと、継ぎ目から雨水が入り込み、サイディングそのもののひび割れにつながることもある。
4. 経年劣化によるクラック
サイディング自体は耐久性が高いものの、紫外線や雨風にさらされ続けると、表面の塗膜が劣化して防水性が低下する。塗膜が劣化すると水分が染み込みやすくなり、膨張・収縮の繰り返しでひび割れが発生しやすくなるんだよね。
ひび割れにはどんな種類がある?
サイディングに発生するクラックには、主に 「ヘアークラック」「構造クラック」「シーリングのひび割れ」 の3種類があるよ。
1.ヘアークラック
塗膜の表面だけにできる細かいひび割れ。すぐに大きな影響はないけど、放置すると塗膜がさらに劣化し、防水性が低下する原因になる。
2.構造クラック
サイディング本体にまで達してしまったひび割れ。内部に水が浸透すると、サイディングが反ったり崩れたりする可能性があるため、早めの補修が必要。
3.シーリングのひび割れ
継ぎ目のシーリング材が劣化して割れている状態。防水性がなくなり、隙間から水が侵入してしまうため、定期的な補修が必要。
サイディングのひび割れはどうやって補修すればいい?
クラックを見つけたら、ひび割れの種類に応じた適切な補修をすることが大事!
【ヘアークラックの場合】
弾性塗料を塗る
細かいひびなら、伸縮性のある弾性塗料を塗ることで補修できる!塗装の防水性を取り戻すことで、ひび割れの進行を防ぐこともできるよ。
シーラー(下塗り材)を塗ってから再塗装
密着性の高いシーラーを塗ることで、塗膜の耐久性を高められる!
【構造クラックの場合】
エポキシ樹脂を注入する
深いひび割れには、エポキシ樹脂を流し込んで補修し、強度を回復させる!
パテやシーリングで埋めてから塗装
ひびの大きさに応じて、パテやシーリング材で埋めた後に塗装することで、しっかりと補修できるよ。
【シーリングのひび割れの場合】
シーリング材を打ち替える
劣化したシーリングは補修ではなく、新しく打ち直すのが基本!特に外壁塗装をする前に、シーリングを打ち替えておくのが理想的。
耐久性の高いシーリング材を使う
できれば「変成シリコン系シーリング材」など、耐候性の高いものを選ぶと劣化しにくくなる!
ひび割れを防ぐためのポイントは?
サイディング壁のひび割れは完全に防ぐのが難しいけれど、適切なメンテナンスを行うことで、クラックの発生を抑えることができる!
✅ 定期的に塗装をする → 劣化した塗膜を放置すると、防水性が低下してひび割れの原因になる!
✅ シーリングを定期的に打ち替える → シーリング材の劣化を放置すると、サイディングの継ぎ目からひび割れが広がる原因に!
✅ 外壁の定期点検をする → 早めにひび割れを発見して補修すれば、被害を最小限に抑えられる!
まとめ:サイディングのひび割れは定期的なメンテナンスが重要!
サイディングのひび割れは、「乾燥」「揺れ」「シーリングの劣化」「経年劣化」が主な原因。特に、シーリングが劣化すると、水が入り込みやすくなり、ひび割れが悪化しやすいので注意!
ひび割れを見つけたら、適切な補修をして、サイディングを長持ちさせましょう!